モバイルアプリの雛形を作る

最初に「おうむ返しアプリ」を作ります。音声で入力した言葉を、そのまま音声で返すアプリです。

モバイルアプリの開発にはFlutterを使います。

まずは、開発環境を整えていきます。

Flutter開発環境の構築

まず初めに、Flutterの開発環境を構築します。iOSがターゲットの場合には、以下の4つが必須です。Androidをターゲットとする場合には、Android Studioのインストールが必要となります。

  1. flutter SDK flutter 公式サイト
  2. Xcode App store
  3. VSCode VisualStudioCode公式サイト
  4. VSCode 拡張機能 Flutter公式ドキュメント

以降は、VS Codeでの開発を前提として記述しています。

Flutter開発環境の確認

次に、開発可能な状態になっているか確認します。確認する方法は以下のコマンドです。

$ flutter doctor

環境が整っていれば、以下のようになります。(こちらはAndroidの環境もインストール済みの場合です)

Doctor summary (to see all details, run flutter doctor -v):
[✓] Flutter (Channel stable, 3.0.1, on macOS 12.4 21F79 darwin-x64, locale ja-JP)
[✓] Android toolchain - develop for Android devices (Android SDK version 32.1.0-rc1)
[✓] Xcode - develop for iOS and macOS (Xcode 13.4.1)
[✓] Chrome - develop for the web
[✓] Android Studio (version 2021.2)
[✓] VS Code (version 1.67.2)
[✓] Connected device (3 available)
[✓] HTTP Host Availability

• No issues found!

開発段階で、環境依存のエラーが出ることがあります。ほとんどの場合、最新のバージョンにすることで解決されています。そのため、開発環境は、最新のバージョンにしておくことをお勧めします。

Apple Watchを開発用のiPhoneと接続している場合、以下のようなエラーが出るかもしれません。執筆時点(2022年6月5日)では、正しい解決策を見つけることができていません。開発用のiPhoneの「設定」からBluetoothをオフにすることで、このエラーを回避できるようです。(コントロールセンターでBluetoothをオフにしても回避できません。)

! Error: #your iphone# is busy: Preparing the watch for development via #your iphone#. Xcode will continue when #your iphone# is finished. (code -10)